一つひとつの果実には、初代の志と深い物語が宿っています。

始まりは、高知県土佐市宮ノ内で、昭和九年に初代園主が地元の有志と共に新しい可能性に挑み、文旦栽培をこの地で生み出したことにあります。試行錯誤とたゆまぬ努力の末、文旦栽培の基盤が築き上げられ、その技術と精神は現在まで受け継がれています。 文旦は農園ごとに異なる技術とタイミングで人工交配され、丁寧に育てられています。その中でも矢野園は、初代から引き継がれた知恵と経験を活かし、果実の品質を極限まで高めることに専念しています。特に厳選された果実を1ヶ月間追熟させることで、甘みと酸味が絶妙に調和した状態を実現。その後、手作業で細心の選別を行い、真に最高品質の文旦だけを「金光文旦」として提供しています。

一年を通じて文旦を楽しむための挑戦

矢野金光農園では、「一年を通じて文旦を楽しんでほしい」という想いから、加工品づくりに挑戦しています。そのため、農薬がかからない特別な山を整備し、自然の力で育つ文旦を原料に無添加で安全な商品を開発しました。皮から抽出したエッセンシャルオイルを配合したオリーブオイル、果実を丸ごと絞ったコールドプレスジュース、香り豊かな蜂蜜は、文旦本来の味わいや香りを余すことなく活かした自信作です。短い旬を超え、一年中文旦の魅力を届けたいという想いと、自然と寄り添う栽培・製造の工夫が詰まったこれらの加工品。宮ノ内の恵みと矢野家の情熱を、ぜひ日常の中で感じてみてください。